『図解 鬼速PDCA』を読んで まとめと感想
『図解鬼速PDCA』(著:富田和成)を読んだので自分のためにまとめてみようと思います。
何かを変えたいけどどうしたらいいのかわからない、
続けたいと思っていることが続かない。
そんなことを感じていたので読みました。
感想としては社会人の方におすすめな本。
図解で分かりやすく自分も始めてみようかなと思える構成になっています。
無職の私としては「PDCAを同時に複数回して大きな成果を」みたいな気力はないので
自分の中に落とし込むのが難しかったなと思います。
自分の中での発見は、PDCAを回すにあたりできた要因の分析を行うこと。
できなかったことばかりに目が行ってしまう私にとっては新鮮な考えだった。
これに気づけただけでも読んだ価値があると思った。
【内容のまとめ】
高速(鬼速)でPDCAを回すことができれば、成果や成長といった目標に最短距離で到達できる。他のスキルを身に着けるよう真っ先に鬼速PDCAをに見つけると、その後スキルや成果の出し方が変わってくるから、若いうちに身に着けたほうがいい。
まずPDCAとは?
PLAN(計画)→ DO(実行)→ CHECK(検証)→ACTION(改善)
これらの頭文字をとったもので、繰り返しこのプロセスを行うことで継続的に改善ができるとされている。
鬼速PDCAではPLAN→DO→CHECKまでは同じですが、A=ADJUST(調整)
改善ではなく調整。
改善で終わるのではなく追加変更、時には中止を行いPDCAのサイクルを調整し回していく。
鬼速でPDCAを回すには「同時かつ高速で、何度も回すこと」
実際に鬼速PDCAを回してみて感覚をつかみ、継続することが大事。
まず、鬼速PDCAには大中小の階層があり、一つのPDCAではなくゴール(目標)に近い大PDCA、それを達成するための中PDCA、そして中PDCAを達成するための小PDCAがある。
複数のPDCAを回し、何度も回すことでゴールまでの道のりを短くしていく。
また、悩む暇があるならとりあえず試してみる精神で回していく。
それでは実際にPDCAをどのように回していくか。
PLAN 計画
計画をする前にゴール(目標)までの仮説が最短距離か検討。
例えば
ノルマ10億円。客単価1000万×100社
ノルマ10億円。客単価1億円×10社
どちらもノルマが10億円だが、どちらが最短距離かといえば後者だ。
前者、後者の仮説では異なるPDCAが行われる。
今浮かんでいる仮説だけでなく、実現可能かどうかはさておき最短距離の仮説を意識してゴール(目標)を設定する。
また、PDCAを失敗する人はPLAN(計画)で失敗しているケースが多く、慎重or雑すぎるPLAN(計画)であることが原因の場合が多い。現時点で可能な限り精度の高い仮説の設定を行う。
●ゴール(目標)の設定で気を付けること
1か月から3か月で達成できそう、数値に落とし込める、かつ具体的に。
●ゴールと現状のギャップを把握して、その課題を書き出す→優先順位をつける
課題の優先順位のつけ方は①インパクト(効果があるか)②時間③気軽さ
インパクトが大きいものは一つ以上、短期間のものを一つ、気軽にできるものを優先
計3つくらい。
●次に課題を数値化する(サブゴールの設定)
例えば
課題がプレゼンに勝てない→プレゼンの勝率を30%から50%にする
●できるだけ頻繁に検証でき、成果がその数値に正確に反映されるのもを課題につき1つ作る。
サブゴールを設定したら解決策を出していく→優先順位で上位4位まで
課題解決には因数分解が大事。どれだけ身近なことに落とし込めるか。
DO 実行
上で出した解決案がDO(実行)にあたる部分。
このDO(実行)を実際に行動に移していくためにタスクに落とし込む(TODOの設定)。
例えば
セミナーに参加(DO)→夕飯を食べた後にセミナーの申し込みを行う(TODO)
こうしてDO(実行)をタスクにまで落とし込むことで行動しやすくする。
ちなみにDOには完結型と継続型がある。
一度で完了するものが完結型。毎日○○をするなどが継続型。
完結型は自分が行動しやすいように具体的にいつどんな時に何をするを決める。
継続型は毎日記録をして、確認する。記録するだけで終わらせず、週末などに達成率を確認する。
達成率の低いものは課題と解決案を明確にしていく。
CHECK 検証
ゴール(目標)、サブゴール(課題)、TODO(タスク)の達成率を確認する
ゴール(目標)は毎日意識付けするため、目にしておく。
達成率の確認は
ゴール(目標)1か月~四半期に1度。
サブゴール(課題)は1週間~1か月に1度。
TODO(タスク)は3日~1週間に1度。
未達成の場合の分析としては
<TODO>
・達成できたかできなかったか?
・時間をかけたのにできなかったのはなぜか?
・時間をかけられなかったのはなぜか?(忙しかった?やる気が起きなかった?原因は?)
<サブゴール>
・行動が伴っていなかった
・行動はあっていたが不足していた
・想定外の課題があった→その他のDOを追加してみる
→人、情報、地域、時間・期間、ターゲット、コミュニケーションを意識して再設定する
・サブゴールとTODOが連想していなかった
<ゴール>
サブゴールが連動していない→見直し
●無駄な努力はしないよう日々見直していくこと
●また、検証で大事なのはできた要因を突き止めること
ADJUST 調整
ここまでで3つの材料がある
・ゴール、サブゴール、TODOの達成率
・できなかった要因
・できた要因
●できなかった要因から、どうやったらできるようになるか?
●できた要因から、どうやったらさらに成果を出せるか?
を書き出す。これが調整案となる。
●調整には「中止」「変更」「追加」の3つがある。
それぞれの段階でこの3つの調整を行う。
継続
PDCAを回し続ける上で大事なの継続すること。
同船を減らしたり、小さなことから始めたり、プロセスを楽しめるようにしたり。
集中できる環境を整えたり、マイルールを決めて迷う隙を無くしたり。
このようにしてとりあえずPDCAを回していこう。